転居を伴う転勤が難しい場合は、転居の可否と、勤務できる地域・通勤時間を分けて伝えます。まず求人票の就業場所と変更の範囲を読み、家庭で決めた条件と合わない点を採用窓口へ確認しましょう。出張や集中出社は、対応できると確認してから伝えれば大丈夫です。この記事では、応募前・面接・内定後に使える文例と、会社への確認順を紹介します。
例文は編集部が作成したたたき台です。地名・日程・勤務可能な範囲は、自分の事実に置き換えて使ってください。採用や希望条件の実現を保証するものではありません。
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在職先から転勤を打診・命令されている方へ:以下は主に、転職活動で応募先へ条件を伝えるための文例です。在職中の転勤は、契約内容・就業規則・個別事情を確認する必要があります。この文例だけで可否を判断せず、上司・人事へ相談し、対応に困る場合は総合労働相談コーナーも利用できます。
会社へは、この順番で確認する
求人票と勤務条件のメモを手元に置いて、採用担当者などの指定窓口へ尋ねます。紹介求人なら、担当エージェントに企業への確認を頼めます。以下は編集部が提案する確認順です。
- 今回の求人の勤務地条件を確かめる。初任地、将来の変更範囲、転居を伴う異動の有無を確認します。日帰り出張・宿泊・入社時研修は別に尋ねてください。
- 勤務できる範囲を具体的に伝える。「転居を伴う転勤は難しい」「◯◯市から片道◯分まで」など、家庭で確認した条件を伝えます。調整中のことは「確認してから回答します」と分けます。
- 会社の回答と、未確認の点を残す。勤務地限定の選択肢があるか、今回の職種・雇用区分で適用されるかを確認します。回答日・窓口・回答待ちの項目をメモし、選考中の説明と労働条件通知書などを照合します。
求人票の表現を先に読みたい方は、就業場所と「変更の範囲」の確認手順へ。違いがある場合は、どの条件が適用されるのかを確かめてから判断しましょう。
家族とは、対応できることと未確認のことを分ける
出張や出社を引き受ける前に、誰がどこまで対応できるかを話します。配偶者や親族が代わってくれる前提で、会社に約束しないようにしましょう。
- 通勤と送迎・介護:候補拠点までの出発・帰宅時刻を確かめます。勤務時刻が不明なら、まず会社への質問に戻します。
- 一時的な不在:日帰りと宿泊を分け、対応できる曜日・日数・必要な予告期間を確認します。家族の勤務予定や利用できる支援が未確認なら、そのまま保留にします。
- 費用と負担:交通費、宿泊費、送迎や介護の代替費用について、会社が負担する範囲と家計で必要な額を分けます。
最後に「対応できる/できない/確認待ち」の3つに整理し、確認待ちは誰がいつ確かめるかを決めます。家庭の状況が変わる場合も、今は約束できない条件を無理に埋める必要はありません。
いつ伝えるべきか
編集部では、転居を伴う転勤が譲れない条件なら、応募前に求人票を読み、不明点を確認することを勧めています。伝える時期を一律に決めるより、次のように状況を分けて考えましょう。
| 現在の状況 | 確認すること | 確認先・行動 |
|---|---|---|
| 応募前 | 配属地と勤務地が変わる範囲。転居を伴う転勤があるか。 | 求人票を確認。不明なら採用窓口、紹介求人なら担当エージェントへ質問。 |
| すでに応募・面接中 | 自分が勤務できる地域・通勤範囲と、応募先の条件が合うか。 | 条件の違いや不明点に気づいた段階で共有。面接でも認識を合わせる。 |
| 内定を検討中 | 就業場所と変更の範囲が、選考中の説明と一致するか。 | 承諾前に書面で確認。違いがあれば回答を受けてから判断。 |
転勤の可否、出張、日々の通勤は別の条件です。「転勤はできないが日帰り出張なら可能」など、対応できる範囲が違う場合は分けて伝えてください。
応募前:求人への質問テンプレ
求人票に「全国転勤あり」「勤務地は会社の定める場所」「将来的な異動の可能性あり」と書かれていて、希望と合うか分からない場合は、応募前に確認しましょう。
ただし、最初から家庭事情を長く説明する必要はありません。 確認したい条件をシンプルに聞くのがポイントです。
メールテンプレ
件名:勤務地・転勤ポリシーの確認(△△ポジション/氏名)
◯◯株式会社
採用ご担当者様△△ポジションに関心があり、応募前に勤務地について確認させてください。
私事で恐縮ですが、◯月に◯◯市へ引っ越し予定があり、勤務可能エリアは◯◯市から通勤◯分圏内を想定しております。 そのため、転居を伴う転勤は難しい状況です。
出張や入社時研修については、場所・頻度・日数・宿泊の有無を伺ったうえで、対応できる範囲をお伝えしたいと考えております。
可能であれば、以下3点についてご教示いただけますでしょうか。
1. 配属想定拠点
2. 転居を伴う転勤の有無
3. 出張頻度の目安お忙しいところ恐れ入りますが、ご確認のほどよろしくお願いいたします。
氏名
電話番号
メールアドレス
例文の使い方:転居予定がなければ、その一文を削除します。出張ができないと決まっている場合は「宿泊を伴う出張にも対応できません」など、事実に合う条件へ置き換えてください。柔らかく見せるために、できないことを「相談可能」に変える必要はありません。以下の例文も同様です。
書類通過後:日程調整で先出しするテンプレ
日程調整の連絡では、面接に参加できる日時と勤務地の条件を分けて書きます。すでに共有した内容を長く繰り返す必要はありません。まだ伝えていない条件や、求人票で不明な点だけを確認しましょう。
メールで伝える場合
一次面接のご案内ありがとうございます。
ご提示いただいた日程のうち、以下で参加可能です。・◯月◯日(火)10:00〜12:00
・◯月◯日(水)14:00〜17:00
・◯月◯日(金)終日また、面接前の前提共有として一点お伝えさせてください。
私事で恐縮ですが、◯月に◯◯市へ転居予定があり、勤務は◯◯市から通勤◯分圏内を希望しております。 そのため、転居を伴う転勤は難しい状況です。
入社時研修や出張がある場合は、場所・日数・宿泊の有無を面接で確認させてください。家庭で確認したうえで、対応できる範囲をお伝えいたします。
何卒よろしくお願いいたします。
チャットで伝える場合
面接前の前提共有です。
◯月に◯◯市へ転居予定があり、勤務は◯◯市から通勤◯分圏内を希望しています。転居を伴う転勤は難しい状況です。出張・研修出社がある場合は、頻度や日程を伺ってから対応可否をお伝えしたいです。面接で確認させていただけますでしょうか。
面接での口頭説明テンプレ
面接では、勤務可能な範囲を伝えたうえで、必要な出社・訪問と両立するかを確認します。以下は対応できる場合の編集部例です。業務への影響が未確認なら、できると断定せず相談事項として伝えてください。
結論:◯月に◯◯市へ転居予定があり、勤務は◯◯市から通勤◯分圏内を希望しております。転居を伴う転勤は難しい状況です。
代替案(対応できる場合):ただし、入社直後の立ち上げ期や重要な会議・商談については、短期出張や集中的な出社で対応可能です。
相談事項:日常業務ではオンライン会議、事前資料共有、定例報告の活用を考えています。この進め方で担当業務に対応できるか、ご相談させてください。
締め:お伝えした勤務範囲が、今回の求人の条件と合うかを確認させてください。
より柔らかい言い方
家庭の都合で、転居を伴う転勤は難しい状況です。 ただ、働き方を狭めたいというよりは、長く安定して成果を出すために、最初に前提を共有させていただきたいという意図です。
必要な出社・訪問の場所と頻度を伺い、対応できる範囲を確認してお返事したいと考えています。
営業職・顧客対応職の場合
転居を伴う転勤は難しいため、担当エリアと訪問頻度を確認させてください。オンライン商談を利用できる場面、日帰り・宿泊出張の目安も伺い、対応できる範囲をお伝えしたいと考えています。
管理部門・企画職・IT職の場合
今回の職種で必要な出社頻度と、入社時研修の場所・期間を確認させてください。在宅勤務を利用できる条件や開始時期も伺い、勤務可能な範囲と合うかを確かめたいと考えています。
内定後:条件を確認するテンプレ
内定後は、就業場所とその変更の範囲を労働条件通知書などの書面で確認します。出張や在宅勤務の運用は、社内規程や採用担当者の回答も確認し、説明との違いがあれば承諾前に質問しましょう。
募集時の条件提示と、労働契約を結ぶときの労働条件明示は別です。厚生労働省は、それぞれ就業場所と変更の範囲を確認するよう案内しています。労働契約は口頭でも成立し得るため、書面が届いていないことだけで「契約前」とは判断できません。出典:厚生労働省「労働条件の明示」。
求人票で「雇入れ直後」と「変更の範囲」をどう読み分けるかは、求人票の勤務地・転勤範囲の読み方で確認できます。
内定後の確認メール
件名:内定条件の確認について(勤務地・転勤の扱い)/氏名
◯◯株式会社
採用ご担当者様このたびは内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。
大変ありがたく、前向きに検討しております。入社後の認識齟齬を防ぐため、勤務地・転勤の扱いについて確認させてください。
面接時にもご相談した通り、◯月に◯◯市へ転居予定があり、転居を伴う転勤は難しい状況です。 労働条件通知書などで就業場所と変更の範囲を確認したく存じます。あわせて、出張・在宅勤務については、適用される規程や運用をご案内いただけますでしょうか。
1. 就業場所:◯◯拠点、および変更の範囲
2. 転居を伴う転勤の有無
3. 出張頻度の目安
4. 在宅勤務・リモートワークの可否、頻度の目安入社後に安心して業務へ集中するため、事前に認識を合わせられますと幸いです。
お手数をおかけしますが、ご確認のほどよろしくお願いいたします。
確認を終える前に:「相談できます」という回答だけでは、適用される条件までは分かりません。勤務地を限定できると説明された場合も、対象となる範囲を労働条件通知書や契約内容と照合してください。違いがあれば、確認・修正を求めます。
NG→OK 言い換え表
家庭の事情や転勤できない条件そのものがNGなのではありません。下表は、曖昧な範囲を具体的にする例です。代替案は必須ではなく、自分と家庭の状況を確認して実際に対応できる場合だけ添えてください。
| 範囲が伝わりにくい表現 | 条件を具体化する例 | 確認するポイント |
|---|---|---|
| 転勤はできるだけ無理です。 | 転居を伴う転勤には対応できません。通勤圏内の異動や短期出張については、場所・頻度・日程を伺ってから可否をお伝えします。 | 対応できない条件を明確にし、未確認の代替案は約束しない。 |
| 家庭の事情でこの辺りしか無理です。 | 家庭の事情により、◯◯市から片道◯分以内で勤務できる求人を希望しています。 | 家庭の事情を否定せず、勤務できる地域と時間を具体化する。 |
| 全国対応はできません。 | 全国への訪問・出張には対応できません。オンライン対応が中心の業務か、担当する地域を確認させてください。 | 訪問や出張が難しい範囲を示し、求人条件と合うか確認する。 |
| 引っ越すので、しばらく動けません。 | 転居準備のため◯月◯日までは勤務が難しく、◯月◯日以降の入社を希望しています。それ以前の対応については、確認できるまで約束できません。 | 時期も実際の予定に合わせる。在宅勤務や日程調整ができると決めつけない。 |
| 家庭優先なので転勤できません。 | 家庭での生活を維持するため、転居を伴う転勤には対応できません。勤務地を限定して勤務できる選択肢があるか確認したいです。 | 家庭の優先事項をそのまま伝えてよい。貢献や代替案へ言い換える必要はない。 |
代替案カタログ
下表は、実際に対応できる場合だけ使う相談案です。職種名だけで実現できるとは限りません。求人ごとの仕事内容と会社の制度を確認し、家庭の負担が増える案は選ばないでください。
| 代替案 | 伝え方 | 事前に確かめること |
|---|---|---|
| 短期出張 | 月◯回、◯泊までの短期出張であれば対応可能です。 | 回数・泊数・予告時期と、家庭で代わりに対応できる人。 |
| オンボーディング期だけ出社多め | 入社後◯週間は出社頻度を高め、その後は通常運用に移行したいです。 | 研修の期間・拠点・終了後の勤務形態。 |
| オンライン中心 | 日常業務はオンライン会議とドキュメント共有で対応し、重要な節目で出社します。 | 対象業務、利用条件、出社が必要な場面。 |
| 担当エリアを限定 | ◯◯エリアを重点的に担当し、他地域はオンラインまたはチーム連携で補完します。 | 担当範囲、他地域への訪問、役割分担について会社と確認。 |
| 定例出社日を決める | 週◯日または月◯回の定例出社日を決め、対面が必要な業務を集約します。 | 固定できる曜日と、臨時出社が生じたときの扱い。 |
FAQ
Q. 転勤NGは選考で不利になりますか?
選考への影響は、応募先がその職種・雇用区分に求める勤務地条件と、自分が対応できる範囲によって異なります。「IT職」「リモート可」などの名称や伝え方だけで、転勤の条件を変えられるとは限りません。求人票の就業場所と変更の範囲を確認し、転勤が必須なのか、勤務地限定の選択肢があるかを採用窓口へ聞いてください。条件が合わない場合は、対応できない転勤や出張を約束せず、別の求人も検討しましょう。
Q. 家庭の事情はどこまで話すべきですか?
応募時は、まず勤務できる地域・通勤範囲・対応できない条件を伝えます。家族の病名など、詳しい個人情報を最初のメールに書き込むことは避けましょう。制度の利用や個別配慮の相談で追加説明・資料を求められた場合は、必要な理由、提出先、共有範囲を確認してから対応します。
Q. 応募書類に書くべきですか?
応募先から記載を求められた場合は、勤務可能な範囲を正確に書きます。求人の勤務地条件と希望が合うか不明な場合は、応募前に確認するのが編集部の提案です。すでに応募済みなら、気づいた段階で採用窓口へ伝えましょう。
応募フォームなどの「転居可否」は、勤務のために引っ越せるかという確認です。地域や時期の指定があれば、その条件に沿って答え、不明なら採用窓口へ確認します。理由欄には、例えば「家庭の事情により、転居を伴う転勤には対応できません。◯◯市から片道◯分以内での勤務が可能です」と、事実に合う理由と勤務可能範囲を簡潔に書きます。通勤圏内の異動や出張の可否は転居と分け、実際に対応できる範囲だけを補足してください。
Q. 面接で聞かれるまで黙っていてもいいですか?
最終面接や内定後まで黙っているのはおすすめしません。 譲れない条件は求人票を確認した段階で共有し、不明点を残したまま選考を進めないようにしましょう。
Q. 「転勤なし」と求人票に書いてあれば確認不要ですか?
念のため確認した方が安全です。 「当面なし」「原則なし」「可能性あり」など、企業によって表現の意味が違うことがあります。 内定後には、就業場所や転勤の扱いを書面で確認しましょう。
Q. 内定後に転勤NGを伝えるのは遅いですか?
遅すぎるわけではありませんが、企業側からは後出しに見える可能性があります。 すでに内定後であれば、謝意を示したうえで、勤務地条件を丁寧に確認しましょう。
関連ノウハウ
- 内定条件への質問をまとめるなら、内定後の条件確認メール。
- 残業や勤務時間にも制約があるなら、時間制約を伝える例文。
- 家族と離れて暮らす案を打診されたら、単身赴任を避けたいときの伝え方。
注意: 本ページは一般的な転職活動の伝え方をまとめたものです。 実際の勤務地・転勤・出張・在宅勤務の扱いは、企業の就業規則や雇用条件によって異なります。 承諾前にまず書面で確認しましょう。
同じ「勤務地の希望」でも、3つに分ける
- 転居:仕事のための引っ越しができるか。地域や時期の条件があるか。
- 日常の通勤:住まいを変えずに通える拠点と、送迎を含めた上限時間。
- 一時的な移動:出張・研修に対応できる日数、宿泊の可否、必要な予告。
たとえば「転居は不可、通勤圏内の異動は相談可、宿泊出張は不可」のように整理します。これは編集部の書き方例です。自分の条件に合わない部分を、柔らかく見せるために可能へ変えないでください。
出典確認:2026年10月17日。労働条件の明示・勤務地限定の条件・労働相談窓口は、本文中の厚生労働省の案内を確認しました。確認順と例文は編集部の提案であり、個別企業の運用を確認したものではありません。
例文は編集部作成のたたき台です。事実と異なる数字・経験・事情は入れず、自分の状況へ置き換えてください。記事の作り方は執筆・編集ポリシーで公開しています。

