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未経験の職種へ移るときは、今の仕事を無理に横文字へ変えなくて大丈夫です。まず「担当したこと」「自分なりの工夫」「確認できる結果」「応募先で生かせそうな場面」の4つをメモしましょう。この記事では、営業・事務・接客・経理・保育や教育・物流の経験を、職務経歴書と面接で伝える形にやさしく整理します。
職種名ではなく、仕事の進め方をつなげます。数字が手元にない場合は、担当件数、頻度、範囲、関わった人数など、確かめられる事実で十分です。分からない成果を足したり、応募先の専門用語へ無理に置き換えたりする必要はありません。
まずは15分。4つだけメモする
| 項目 | 書く内容 | 書き方の例 |
|---|---|---|
| 担当 | 日常的に任されていた仕事 | 法人顧客20社を担当/毎月の請求処理を担当 |
| 工夫 | 困りごとに対して変えたこと | 確認項目を一覧化/よくある質問を共有 |
| 結果 | 自分で確認できる変化 | 差し戻しが減った/対応時間が短くなった |
| 接点 | 応募先の仕事で生かせそうな場面 | 顧客への説明/進行管理/データ確認 |
厚生労働省は、業種や職種が変わっても生かせる能力を「ポータブルスキル」と説明しています。大切なのは、違う職種を同じ仕事だと言い切ることではなく、共通する進め方と、これから学ぶ部分を分けることです。
- 1日・1週間・1か月に何回くらい行う仕事か
- 自分だけか、チームや他部署と進めたか
- どこからどこまで担当したか
- 以前より何が楽になったか、ミスが減ったか
記憶だけで数字を作らず、社内資料や自分の記録で確認できる範囲を使います。機密情報や顧客名は書きません。
営業からIT営業・顧客支援へ
生かしやすい経験:相手の課題を聞く、関係者を調整する、提案後もフォローする、案件の進み具合を管理する。
応募先で確かめること:扱うサービス、顧客層、営業の分担、導入後の支援範囲、必要なIT知識。会社によって「IT営業」「プリセールス」「カスタマーサクセス」の担当範囲は違います。
事務からカスタマーサクセス・サポートへ
生かしやすい経験:問い合わせの整理、期限管理、手順書づくり、複数部署との調整、正確な記録。
応募先で確かめること:電話・メール・オンライン面談の割合、担当社数、問い合わせ対応と活用支援の違い、使うツール、勤務時間。
接客から電話・メール中心の営業へ
生かしやすい経験:短い会話で希望を聞く、選択肢を説明する、断られた理由を振り返る、次の担当へ情報を渡す。
応募先で確かめること:連絡手段、1日の対応量、評価指標、引き継ぎ先、台本の有無。対面接客と同じではないため、電話やメールでの伝え方は別に練習します。
経理から事業・売上の業務改善へ
生かしやすい経験:数字の確認、差異の原因を探す、締め切りを守る、部門ごとのデータをそろえる、手順を整える。
応募先で確かめること:担当するデータ、意思決定者、表計算・BIなどの利用ツール、営業やマーケティングとの連携範囲。BizOpsやRevOpsは会社ごとに役割が大きく異なります。
保育・教育から採用アシスタントへ
生かしやすい経験:相手の様子を観察する、分かりやすく説明する、予定を調整する、記録を残す、家庭や関係者と連携する。
応募先で確かめること:日程調整・求人管理・候補者対応の分担、個人情報の扱い、繁忙期、必要な労務知識。人を評価した経験だと強く言い換えず、連絡・記録・調整の事実を中心にします。
物流から在庫・供給の管理へ
生かしやすい経験:入出荷の進行管理、在庫確認、安全管理、シフト調整、遅れや欠品への対応。
応募先で確かめること:現場運営と計画業務の割合、扱う商品、予測や発注の範囲、利用システム、夜勤・休日対応。現場改善の経験と需要予測は同じではないため、未経験部分を分けて伝えます。
職務要約は、この4文から始める
- 現在地:業界、職種、経験年数、主な担当
- 工夫:自分が変えた手順や関係者との進め方
- 結果:確認できる数字、または件数・頻度・範囲
- 接点:応募先で生かせる点と、これから学ぶ点
担当業務・工夫・確認できる結果を入力すると、職務要約と自己PRの材料に整理できます。入力していない数字や実績は足さず、入力内容も保存しません。
応募先の職業で必要なスキルは、求人票だけでなく、厚生労働省の職業情報提供サイト job tagでも確認できます。サイトの「キャリア分析」では、これまでの職業と希望職のスキル・知識の近さや差を比較できます。
面接では「同じです」より「ここが近いです」
Q. 未経験なのに、なぜ生かせると思うのですか?
Q. 数字で言える実績がありません
家族持ちなら、仕事内容と条件を分けて確認
経験が生かせそうでも、家族との生活に合わない条件なら長く続けにくくなります。応募前と内定前で、次の項目を分けて確認しましょう。
| 確認項目 | 応募前 | 内定前 |
|---|---|---|
| 勤務時間 | 始業・終業、シフト、残業の説明 | 配属先の運用、繁忙期、緊急対応 |
| 勤務地 | 勤務場所、転勤の記載 | 配属地、出社頻度、変更の範囲 |
| 収入 | 募集の賃金幅、手当 | 基本給、固定残業代、賞与、試用期間 |
| 家庭との両立 | 送迎や介護に必要な時間を整理 | 働き方の相談窓口と記録方法 |
家族との優先順位は転職前の家族会議テンプレ、収入と固定費は家庭持ちの転職リスク整理で確認できます。条件は口頭だけで決めず、内定後の条件確認メールも使って書面をそろえましょう。
避けたい3つの書き方
- 専門用語だけ置き換える:営業実績を、確認なしにARRやNRRなど別会社の指標へ変えない。
- 架空の数字を足す:通過率、削減率、売上など、本人が確認していない数値は使わない。
- 未経験部分を隠す:共通点と学ぶ点を分けたほうが、入社後のズレも減らしやすい。
今日の一歩:求人票を1枚だけ開く
- 気になる求人票を1件選ぶ
- 仕事内容から、自分にも経験がある動詞を3つ拾う
- 「担当・工夫・結果・接点」を1行ずつ書く
- 足りない知識を1つだけメモする
最初から6職種すべてを読む必要はありません。気になる仕事を1つ選び、自分の事実を4行にするところからで大丈夫です。言葉を整えるときは志望動機の言い換え例、職歴の見せ方はLinkedIn・レジュメの作り方も参考にしてください。
確認した公式情報
確認日:2026年8月22日。職種名、担当範囲、評価指標は企業ごとに異なります。記事内の文章は編集部の記入例であり、筆者本人または特定の人の体験談・成果ではありません。

