「ライン工の仕事からキャリアを広げられるの?」
工場での単純作業=キャリアの行き止まり。
そう思う人も多いと思います。
僕自身、公務員を辞めたあと最初に選んだのは製造業のライン工でした。
- 毎日同じ作業の繰り返し
- キャリアの先が見えない不安
- 「このままではまずい」と感じる日々
正直に言えば、キャリア形成としては失敗でした。
でも、その失敗から得た学びが次の成長に繋がったのも事実です。
この記事では、ライン工を経験した僕が「どうやってキャリアを切り開いたか」を体験談として紹介します。
フェーズ1:なぜライン工を選んだのか?
「なんで公務員を辞めてライン工に?」
当時、友人や家族にそう聞かれることが多かったです。
選んだ理由はシンプルで、
- すぐに働ける職場だった
- 公務員とは真逆の現場で、自分を試してみたかった
- 正直「次の準備までの繋ぎ」という気持ちが強かった
結論から言えば、この選択は失敗でした。
ですが、この経験が僕にとって大きな転機になったのは確かです。
フェーズ2:ライン工として働いて気づいたこと
ライン工の仕事内容
製造ラインの仕事は、とにかく 単純作業の繰り返しです。
- 部品をひたすら組み立てる
- 検品を延々と繰り返す
- 決められた作業を正確に、スピーディーに行う
毎日同じことの繰り返しで、達成感や成長感を感じにくい。
もちろん製品を支える重要な役割ではあるのですが、キャリアとしての広がりはほとんどないのが現実でした。
キャリアアップが難しい理由
ライン工として働いて痛感したのは、キャリアの選択肢が狭いということです。
- 単純作業中心なので、スキルが蓄積しにくい
- 評価制度も年功序列が多く、昇進チャンスは限られる
- 他の業界に転職する際に「武器」としてアピールできる経験が少ない
このままでは、自分の市場価値を高めることは難しいと感じました。
公務員出身だからこその弱点
さらに僕にはもうひとつ大きな課題がありました。
就職活動の経験がないこと。
公務員として働いていたため、大学時代に就活をしたことがなく、
- 履歴書や職務経歴書の書き方
- 面接の受け答え
- 転職市場の情報の集め方
こうした基本がまったく身についていませんでした。
結果として、十分な情報収集をしないまま「すぐ働ける職場」としてライン工を選んでしまったのです。
フェーズ3:それでも得られた学び
ライン工の仕事を通じて得られたこともありました。
- QC活動(品質管理)に関わり、小さな改善提案を経験できた
- 作業効率を上げる工夫を評価されることで、「工夫すれば認められる」と実感できた
- 単純作業でも「自分なりに成長できる余地はある」と気づけた
つまり、キャリアとしては遠回りでも、失敗を通じて学ぶ力を鍛えられたのです。
フェーズ4:どうキャリアを切り開いたのか?
ライン工を続ける中で、「ここに長くいたらダメだ」と確信しました。
そこで次のステップに向けて、働きながら準備を進めました。
働きながらやったこと
- 仕事の合間や休日に、履歴書・職務経歴書の書き方を学んだ
- 転職サイトやエージェントに登録し、情報収集を始めた
- 通勤中はTOEICのリスニングを聞き、英語学習を再開
少しずつ「次につながる準備」を整えていったのです。
次に選んだのは専門商社の営業
準備を重ねた結果、僕が次に選んだのは 専門商社の営業職でした。
理由は、
- 営業スキルはどんな業界でも通用すると考えたこと
- 商社なら幅広い業界と関われて経験が広がると思ったこと
ここで営業スキルを磨いたことが、その後のIT企業や外資系につながる大きな転機になりました。
フェーズ5:ライン工経験から学んだ「キャリアの教訓」
振り返ると、ライン工の経験から得た教訓は大きく3つあります。
- 情報不足は最大のリスク
→ 公務員出身で就活知識が乏しかったことが失敗の原因。 - 遠回りに見える経験でも必ず学びはある
→ QC活動や改善提案は次の仕事で役立った。 - 次の準備をしながら働くことが大切
→ 転職は「動きながら整える」もの。
Q&A:ライン工から転職は可能?
Q:ライン工の経験は転職で評価されますか?
A:直接の評価は難しいです。ただ、改善活動や工夫の実績をアピールすればプラスにできます。
Q:どうやって転職の一歩を踏み出せばいいですか?
A:まずはエージェントに登録し、自分の市場価値を知ることから始めましょう。
Q:英語や資格は必要ですか?
A:必須ではありませんが、他の候補者との差別化ポイントになるので早めに準備しておくのがおすすめです。
まとめ|ライン工経験は「失敗から学ぶステップ」
ライン工の仕事自体は、キャリアアップの近道ではありませんでした。
でもこの経験があったからこそ、「次はキャリアを意識して選ぶ」という考え方が身につきました。
結果的に、
- 商社で営業スキルを磨き
- ITで専門性と英語を身につけ
- 外資系でキャリアをレベルアップ
という道を歩むことができました。
👉 次のステップを考えている方へ:
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