独身のときの転職と、家庭を持ってからの転職。
同じ「転職」でも、重さがぜんぜん違います。
独身時代なら「まぁ最悪、カップラーメン生活でも大丈夫か」と笑っていられる。
でも結婚して子どもができた瞬間、頭の中には
「住宅ローン」「教育費」「妻の表情」 がよぎります。
僕自身、30代で家庭を持ちながら転職を繰り返してきました。
この記事では、そのときに襲ってきたリアルすぎる不安と、どう乗り越えてきたかを正直に書いていきます。
フェーズ1:収入が途絶える不安 ― 「ATM機能は大丈夫か?」
家庭を持つと、転職で一番怖いのは 収入が途絶えるリスク です。
- 「もし年収が下がったらローン払えるのか?」
- 「ボーナスがなくなったら家計どうなる?」
- 「子どもの習い事は削るのか?」
僕の場合、公務員を辞めるときが一番震えました。
「安定収入を手放す=ATM機能がストップする」という恐怖。
独身の頃は「まあなんとかなる」で済んだ話も、家庭を持つとシャレにならない。
スーパーでおむつをカゴに入れるとき、「来月も買えるよな…?」と本気で考えてしまうわけです。
フェーズ2:家族への影響 ― 「俺の転職で引っ越すの!?」
次に怖いのは 家族の生活が変わること。
- 「転職したら引っ越しが必要かも」
- 「休みが減ったら、家族と過ごす時間はどうなる?」
- 「もしブラック企業に入ってしまったら…家庭崩壊コース?」
僕も転職のたびに妻と何度も話し合いました。
「収入は少し下がるけど、将来の成長を考えると…」
「いや、今の生活水準を落とすのは…」
お互いの本音がぶつかり合い、深夜に夫婦会議が白熱することもありました。
転職って、本人の決断だけじゃなく「家族を巻き込む共同プロジェクト」なんですよね。
フェーズ3:年齢のプレッシャー ― 「30代、もう若くない」
そして地味に効いてくるのが、年齢のプレッシャー。
- 20代なら「未経験でも若さでカバー」が許される
- でも30代になると「即戦力じゃないと厳しい」と言われる
- 「今さらキャリアチェンジは無謀か?」と夜中に天井を見つめる日々
僕もライン工から営業に、営業からITに、と何度も転職しましたが、毎回「30代でやり直せるのか?」と不安がつきまといました。
ただひとつ確かなのは、家庭があるからこそ腹が据わる ということ。
「失敗できない」プレッシャーが逆にエネルギーになったのも事実です。
フェーズ4:不安を和らげた方法 ― 「小さな安心の積み重ね」
僕が不安に押しつぶされないようにやったのは、派手なことではなく 小さな安心を積み重ねること でした。
- 生活防衛資金を貯める
→ 「半年は無収入でも大丈夫」という安心感はデカい。 - スキルを少しずつ足す
→ 英語学習を再開してTOEIC875点を取ったり、ITの基礎を勉強したり。 - 家族ととことん話す
→ 「生活リズムどうなる?」「収入どう変わる?」を隠さず共有。 - 段階を踏む
→ 公務員からいきなり外資系ではなく、ライン工→商社→IT営業→外資系とステップを刻む。
「転職は一発勝負」ではなく、「安全策を積み上げながらの長期戦」だと考えたら、だいぶ気持ちがラクになりました。
フェーズ5:不安を越えた先で得られたもの
何度も転職を経験して感じるのは、不安はゼロにはならない ということ。
ただし、準備次第でコントロールはできます。
そして乗り越えた先には、独身時代にはなかった確かな実感がありました。
- 家族と一緒に悩み、決めたキャリアだから後悔しない
- 不安があるからこそ「準備」の大切さを学べた
- 「家庭があるから挑戦できない」ではなく「家庭があるから挑戦できた」
転職はギャンブルじゃなく、リスクを管理する「戦略ゲーム」なんだと思うようになりました。
まとめ|家庭があるからこそ、転職は覚悟が決まる
家庭を持って転職するときに直面する不安はリアルです。
- 収入が止まる怖さ
- 家族生活が変わるプレッシャー
- 年齢への焦り
僕もすべて経験しました。
でも、生活防衛資金・スキルアップ・家族との対話・段階的キャリア設計を重ねることで、不安を和らげながら進むことは可能です。
結局のところ、転職の覚悟を決めさせてくれたのは「家庭」でした。
守るものがあるからこそ、挑戦できた。
だから僕は胸を張って言えます。
「家庭があるから転職は無理」ではなく、「家庭があるからこそ転職に挑める」 と。
👉 次のステップを考えている方へ:
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