転職の応募書類を用意していて、数年前のTOEICスコアを使ってよいのか迷うことがあります。受け直す前に、応募先が指定する試験名、受験時期、証明の形式、提出期限を確認しましょう。IIBCが案内するスコアの有効期限と、企業が受け付ける条件、認定証を再発行できる期間は別です。この記事では、家庭と仕事の予定を守りながら、今ある結果を提出するか、再受験を検討するかを判断する順番を整理します。
※公式情報は2026年9月30日に確認。以下の料金・証明書の手続きは、特記のない限り日本国内のTOEIC Listening & Reading公開テストについての案内です。
最初に、求人の提出条件を4項目で控える
まず、募集要項や採用担当から届いた案内で、次の4項目を確認します。
- 試験名:TOEIC Listening & Readingなのか、別の試験なのか。公開テストとIPテストの指定も確認する。
- 受験時期:「過去2年以内」「何年何月以降」など、対象となる期間の記載があるか。
- 証明の形式:紙の公式認定証、デジタル公式認定証のPDF、採用先が指定する提出サービスなど、何を受け付けるか。
- 提出期限:応募時点で必要か、選考中の指定日までに必要か。
分からない項目は、空欄のまま受験を申し込まず、採用担当へ確認するのが編集部の提案です。提出条件を満たしているかと、選考でどう評価されるかは別の確認事項です。
資格の準備が応募全体を遅らせそうなら、資格を取ってから転職すべきかの判断順も参考にしてください。
「2年」は、応募先の受付方針と分けて読む
IIBCのFAQは、スコアが受験時点の英語力を評価するものであるとして、ETSが有効期限を2年としていることを案内しています。一方、2年を超えたスコアの提出を認めるかについて、提出先の独自の方針を事前に確認するよう案内しています。出典:IIBC「スコアに有効期限はありますか」
そのため、「TOEICには期限がない」「2年を過ぎたらどの企業にも提出できない」のどちらも、一律の答えにはできません。古い結果があることだけで再受験を決めず、次の条件を分けて読みます。
- スコアの有効期限の案内:ETSは2年とする。応募先が古いスコアを受け付けるかは、提出先の方針を確認する。
- 紙の公式認定証の再発行:試験日から2年以内。
- デジタル公式認定証のダウンロード:試験日から5年以内。
後の2項目は、証明書を入手するための期間です。デジタル認定証をダウンロードできるからといって、応募先がその受験時期のスコアを受け付けるとは限りません。出典:IIBC「公式認定証の再発行」
手元の認定証を確認し、必要な証明を用意する
紙が必要なら、再発行の期限と発送日を確認する
紙の公式認定証の再発行は、試験日から2年以内、1部550円(税込)です。料金支払い後、4営業日以内に発送されるため、提出期限までの日数を数える際は配送にかかる時間も考えます。4営業日以内の「到着」を保証する案内ではありません。
申込時に紙の公式認定証を希望しなかった場合も、再発行の申請は可能です。ただし、IPテストの結果にこの手続きをそのまま当てはめず、実施団体へ確認してください。出典:IIBC「公式認定証の再発行」
デジタル認定証は、PDFと提出先の条件を照合する
デジタル公式認定証は、2023年4月以降の公開テストが対象です。2023年3月以前の公式認定証はデジタル化されません。対象の受験回は、TOEIC申込サイトで自分の結果を確認します。出典:IIBC「テスト結果の通知」、デジタル公式認定証の導入案内
PDFのダウンロード期間は試験日から5年以内です。また、オンラインの認定証も試験日から5年間表示され、5年経過後はURLから表示できなくなります。保存したPDFや印刷物を使いたい場合も、応募先が求める確認方法を確認してください。出典:IIBC「公式認定証の再発行」、デジタル公式認定証の導入案内
PDFや印刷物の二次元コードからオンラインの認定証を表示し、認証された内容とPDF・印刷物の内容が一致するかを照合する仕組みがあります。ただし、この仕組みがあることと、応募先がPDFや印刷物を受け付けることは別です。募集要項の提出形式に合わせます。出典:IIBC「デジタル公式認定証について」
スコア確認サービスは、採用先が利用している場合に限る
IIBCの「公開テスト スコア確認サービス」は、導入している企業などへ、申込サイトを通じて結果を提出する仕組みです。日本国内の対象公開テストで、試験日から2年を経過したスコアは提出を依頼できず、IPテストも対象外です。採用先から提示された申請コードと受付期間を確認して利用します。企業独自の受験時期の指定も、別に満たす必要があります。出典:IIBC「公開テスト スコア確認サービス」
受け直すなら、料金と結果の予定日を家族の予定へ入れる
再受験が必要と確認できたら、提出期限に間に合う受験回があるかを先に調べます。IIBCの通常の案内では、インターネットのスコア表示は試験日から17日後、デジタル公式認定証の発行は19日後、紙を希望した場合の公式認定証は30日以内に発送です。祝日の影響などで予定が異なることがあるため、受験回ごとの正式な予定日を確認してください。画面でスコアが分かる日と、必要な証明を提出できる日は同じとは限りません。出典:IIBC「テスト結果について」
2026年9月30日確認時点の通常受験料は、次のとおりです。
- 紙の公式認定証を希望する:7,810円(税込)。
- 紙の公式認定証を希望しない:7,700円(税込)。
いずれもデジタル公式認定証が発行されます。リピート受験割引などは別の適用条件があるため、対象になるかは申込前に公式案内で確認します。出典:IIBC「受験料・支払方法」
家計には、受験料に加えて、会場までの交通費、必要な場合の保育費、追加で購入する教材費を、自分の家庭の金額で見積もります。時間は、学習だけでなく当日の移動と受験、家事や育児の分担まで含めて相談しましょう。
通常、申込手続き完了後の試験日時・受験者の変更や、支払った受験料の返金はできません。申込前に家庭の予定と提出条件を照合してください。出典:IIBC「テスト申込」
転職活動全体で使える金額を先に決めたい場合は、転職にかかる費用と家計の予算を合わせて整理できます。
迷ったら、採用担当へ確認してから決める
募集要項だけで判断できないときは、次の文面を自分の状況に合わせて使えます。これは編集部が作成した確認例であり、企業の回答や受付を保証するものではありません。
募集要項の英語スコア提出について確認させてください。私が保有するのは、[試験名・公開テストまたはIPテスト]を[受験年月]に受験した結果です。今回の選考で受け付ける受験時期と証明の形式、提出期限をご教示いただけますでしょうか。
回答を得たら、次の順で動きます。
- 現在の結果と証明が条件を満たす:指定された形式で、期限に沿って提出する。
- 新しい結果が必要と確認できた:受験日、認定証の予定日、費用、家庭の時間を確認して再受験を検討する。
- 証明の用意が間に合わない、または条件が不明:代替の提出形式や提出時期を採用担当へ相談する。認められると想定して応募書類を作らない。
古いスコアの扱いを確認できたら、次は応募する仕事で何を伝えるかを整えます。スコアと実務経験を混同せず、確認できる職歴から書類を作る手順は、LinkedIn・英語レジュメの作り方でまとめています。
学び直し全体を仕事・費用・時間から整理したい方は、30代・家庭がある人の資格・学び直しガイドも確認できます。

